2014年カナダ大会

2014年ケベック大会HP

http://aiosp-congres2014-quebec.ca/

 

大会テーマ

“At the intersection of personal, community and worklife realities”

 

発表申し込みは「2013年11月30日」まで。締め切りが迫っています!

Call for Proposals:

http://aiosp-congres2014-quebec.ca/?page_id=1112

 

参加申し込み料金は、以下のとおりです。

全日参加

2014/2/15までに

申し込み

2/16~4/15まで

申し込み

4/16~5/31まで

申し込み

会員 $400.00 $440.00 $480.00
非会員 $450.00 $490.00 $530.00
学生 $225.00
※カナダ$
1日参加 2014/2/15までに

申し込み

2/16~4/15まで

申し込み

4/16~5/31まで

申し込み

会員 $250.00 $290.00 $330.00
非会員 $300.00 $340.00 $380.00
※カナダ$ 

 

カナダ大会の見どころ

・基調講演に、カナダのキャリアカウンセリングの重鎮ノーマン・アマンドソン( Norman Amundson)、スーパーの共同研究者であり、NCDAの重鎮でもあるスペンサー・ナイルズ(Spencer Niles)が登壇します。2人は共著書も多く、日本のキャリア研究者にもよく知られています。

 

【最近の共編著】

Counseling Around the World: An International Handbook

Career Flow: A Hope-Centered Approach to Career Development

Essential Elements of Career Counseling: Processes and Techniques

 

 ・南アメリカ・ベネズエラのキャリア研究の第一人者、ジュリオ・ゴンザレス(Julio Gonzalez)も登壇します。

  

・その他、以下の分科会が予定されています。

(1)キャリアガイダンス関連政策(労働市場、離転職、社会的包摂等を含む)

(2)様々な場面でのガイダンス実践(カウンセリング、キャリア教育等を含む)

(3)キャリアガイダンスの取り組みの評価

(4)カウンセラーの初期訓練・継続訓練

(5)ICT技術とソーシャルメディアの役割

(6)社会正義(social justice)

(7)生涯キャリアガイダンス

(8)キャリアガイダンス・カウンセリング関連の新理論

2013年フランス大会

2013年9月24~27日、フランス・モンペリエにて、IAEVG国際大会が開催されました。

 

 

 

 

 

大会タイトル『キャリアカウンセリング:人権なのか、市民の権利なのか』

キャリアカウンセリグは、自分の人間的な発達を、他者の発達や公益との関わりで考えるような市民を作ることに、いかに貢献できるのか。どのような政策がこの目標を達成できるのか。

 

早期申し込み 2013年4月30日まで

標準申し込み 2013年6月15日まで

最終申し込み 2013年9月10日まで

 

http://ciom2013.ac-montpellier.fr/rep_1/index.php/en/

 

Career counselling: a human or a citizen’s right?

How can career counselling contribute to the construction of citizens who conceive their own human development as related to others’ developments and the common good? Which public policies might be implemented for that purpose?

 

Early Bird registration: Untill April 30, 2013

Standard registration : Untill June 15, 2013

Late registration : Untill September 10, 2013



・Career counselling: a human or a citizen's right(大会HPより)

The first article of the Universal Declaration of Human Rights posits that: "All human beings are born free and equal in dignity and rights. They are endowed with reason and conscience and should act towards one another in a spirit of brotherhood." How can career counselling intervention – and public policies in this matter – contribute to the achievement of such an ideal?

In today's wealthy countries, societies are "of individuals". They are based on personalities very much aware of their individuality, personalities that these societies shape in this way. These individuals tend to experience their inner self as being totally separated from the social "us". In such a context, how can one preserve the concern for the common good? How can one build an equitable human society? Which way might be found between Scylla – a totalitarianism that negates individuality – and Charybdis – a radical liberal society where everyone is bent on preserving his private rights?

How can career counselling contribute to the construction of citizens who conceive their own human development as related to others' developments and the common good? Which public policies might be implemented for that purpose?

  

 世界人権宣言の第1条には「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。」とある。この理想の実現に、キャリアカウンセリング的な支援(および関連する公共政策)は、いかに貢献できるだろうか。

 今日、裕福な国では、社会は「個人のもの」である。社会は自分の個性を強く意識するパーソナリティ、まさに社会がこのような形に形作ったパーソナリティに依って立つ。こうした個人は、自分の内的な自己を、社会的な「我々」と完全に切り離されたものとして経験してしまう。この状況で、公益に対する関心はどうすれば保たれるのか。どうすれば公平な人間社会は築けるのか。スキュラ(個性を無視した全体主義)とカリブディス(誰もが自分の権利を守ることに邁進する徹底した自由社会)の間で、どこに道を見出しうるのか。

 キャリアカウンセリグは、自分の人間的な発達を、他者の発達や公益との関わりで考えるような市民を作ることに、いかに貢献できるだろうか。どのような政策がこの目標を達成できるのだろうか。

 

※スキュラとカリブディスは、「前門の虎、後門の狼」のような切羽詰まった状態のことのようです。

フランス大会に参加しました!

大会参加記①  岡部 敦 先生(札幌大谷大学)

 

 大会2日目の9月26日は、テーマおよび使用言語別に分科会が設けられ、それぞれの会場ごとに発表が行われました。私が発表を行ったのは、伝統的な進学校であるリセを会場とした分科会の一つでした。午前中の第1セッションでは、カナダ、オーストラリア、ポルトガル、日本からの研究者がそれぞれ発表を行いました。

 

 カナダからは、年々増加する海外からの移住者に対する教育とキャリア支援を話題として提供していました。オーストラリアからは、アボリジニの若者に対するキャリア・カウンセリングの難しさについて報告がありました。ポルトガルからは、心理カウンセリングと学校カウンセリングに共通するライフデザイニングの概念に関する発表がありました。

  日本からは、私が、日本の高校教育におけるキャリア教育政策の成立過程と現状における問題点を報告させていただきました。発表の内容は、キャリア・カウンセリングの現場において、具体的にどのような課題を抱え、対処しているかという実践的なものが多かったという印象を受けました。

発表の内容も興味深かったのですが、フランスという国柄なのか、分科会での司会進行や機器の設置など、発表者まかせという、自由でゆったりとした雰囲気にびっくりさせられました。

 

大会参加記②  安達 智子 先生(大阪教育大学)

 

「クロージャーセッション by Mark Savickas」

 大会の締めくくりとなるセッションでは、20世紀と21世紀のキャリアを比較対照させるかたちで提言がなされました。

20世紀のキャリア形成は、社会が個人に対して手本を示し、どのように生きていくかの台本を与えていたといえます。したがって個人は、その台本に従いキャリア形成することで安定した生き方、働き方を営むことができました。

 しかし21世紀の社会は、うつろいやすく、不確かで変化しつづけています。このような時代に、標準的な台本など役に立ちません。私たちは、生きるための台本を自分で作ることになります。

 そこでキーワードとなるは、自分で築きあげること、見付けること、社会化していくこと、体系化すること等です。その過程を支援するカウンセラーは、外的な枠組みに個人をあてはめるのではなく、個人のなかにその人特有のつながりやパターン、アイデンティティを見出す作業を手伝うことになります。

 変化の激しい時代には、既存の生き方に従うのではなく、生き方を自分でつくりだすという主体的なキャリア形成がもとめられることになりそうです。

 

フランス大会 注目セッション

北欧キャリアガイダンス・キャリア教育の第一人者であるPlantによる基調講演が、2日目(25日)午後のセッションで行われました。Plantは、以前、環境主義的なキャリアガイダンスの理念「Green Guidance」の提唱者として、国際的な話題を集めました。現在は、キャリアガイダンスの質保証の問題を、北欧的なキャリア環境を背景に論じることが多いです。

〈参考文献〉

http://crccanada.org/crc/files/newsletters/Newlet58en.doc

IAEVGニューズレターNo.58「不都合な真実:グリーンガイダンス」

http://www.oecd.org/education/country-studies/2698228.pdf

「キャリアガイダンスの質とは」

 

また、Guichardの基調講演が、2日目(25日)の午前中に行われました。Jean Guichardは、フランスのキャリアガイダンス研究の第一人者です。現代のキャリアガイダンスの問題を主体や自己といった問題と絡めて、フランス現代思想的な背景から論じるのが特徴的です。フランス的な視点から、斬新なボキャブラリーでキャリアガイダンス・キャリア教育を論じる点は、日本人にとってもかなり興味深いです。

 

<参考文献>

http://www.scielo.org.ar/pdf/orisoc/v6/en_v6a02.pdf

「キャリアガイダンス・カウンセリングの新たな課題に対する理論的枠組み」

http://larios.psy.unipd.it/conference2011/materials/14/Guichard.pdfJean

「将来の期待を(再)設計するための対話プロセスの役割」


最終日(27日)午後のクロージャーセッションに、日本でも有名なサビカスが登壇しました。

 

2013年ARACDインドネシア大会

 インドネシア第2の都市スラバヤにて、7月5日(金)から6日(土)の2日間にわたってARACD (アジア地区キャリア発達学会) 国際大会が開催されました。スラバヤの教員養成大学であるPGRI Adi Buana大学の協力で運営され、Equator Hotelが会場となりました。

 前回の2001年の第9回シンガポール大会より、実に12年ぶりの国際大会となります。今回の学会テーマが“New Careers in New Era”(新たな時代の新たなキャリア)であり、学会タイトルとして“ARACD2”の文字が使われていることからも想像されるように、学会の新たなスタートを祝う開幕となりました。

 

 学会の参加者は162名で、そのほとんどがインドネシア国内の学校現場の先生方でした。インドネシアの国民は80%がモスリム(イスラム教徒)、10%がキリスト教などを信仰する中国系であり、職業社会においても、うまく住み分けがなされているとお聞きしました。

 モスリムが国の政治・教育・労働層を担い、中華系がビジネスを担っているということです。学会参加者である教育関係者は、そのほとんどがモスリムの方であると同時に、女性の参加者が多いことも目を惹きました。

 

 初日は、シンガポールのDr. Lui Hah Wah Elena(エレナ先生)、ドイツのDr. Bernhard Jenschke(ジェンスケ先生)、そして日本の三村隆男先生がご登壇され、それぞれの国の立場から、キャリア教育(ガイダンス)の発展・動向についての発表がありました。

 三村先生からは、日本のキャリア教育の授業場面が映像として提示され、具体的な事例を巡って、インドネシア現地の教育者たちと活発な意見交換をする場となりました。

 

 本学会では、会長の座が、2001年から就任されているエレナ先生から、今年2013年にインドネシアのProf. Dr. Mohamad Surya(スルヤ先生)に、そのバトンが渡されにたことが確認されました。さらには、IAEVG日本大会が開催される2015年には、三村先生に引き継がれることが公表されました。

 

 私たち日本キャリア教育学会が、アジア地域の各国との絆を深めてキャリア教育研究を進めていくと共に、2015年には世界大会の開催国としてヨーロッパとアジアを結ぶ重要な役目を果たす追い風となる、意義ある学会となりました。

 

(IAEVG2015日本大会準備委員 番田清美) 


Time Schedule

Friday 5 July 2013  (EQUATOR HOTEL SURABAYA)

10.00-11.30 Registration

12.30-13.30 Lunch

14.00-15.00 Opening

1. Chairman as Rector University of PGRI Adi Buana Surabaya

2. Prof. Dr. H. Mungin Eddy Wibowo, M. Pd., Kons.

–General Chief PB-ABKIN

15.00-17.30 Symposium

Dr. Benhard Jenschke (Germany),

Dr. Lui Hah Wah Elena (Singapore), and

Prof. Takao Mimura (Japan)

 

Saturday 6 July 2013  (EQUATOR HOTEL SURABAYA)

7.30-8.45 Registration

9.00-12.00

Parallel Session I  Prof. Dr. H. Iskandar Wiryokusumo, M.Sc. (Indonesia)

Parallel Session II Prof. Dr. H. Muhamad Surya (Indonesia)

12.00-13.00 Lunch


 

 大会ロゴ パズルのピースは震災などの予期せぬ力をあらわし、空いているピースを入れることで再構築、やり直すという意味を込めました。下には波があり、人生の様々な苦難を表しています。波が地球を支えあうようなビジュアルとし、乗り越えていくようなイメージにしました。

ロゴ制作 瀧見奈菜(札幌大谷大学)

2015IAEVG国際キャリア教育学会はつくば観光コンベンション協会及びつくば市からコンベンション開催費補助金を受けて開催されました。

初日レセプション公式スポンサー

 

IAEVGとは

International Association for Educational and Vocational

Guidanceの略です。

このホームページでは、国際キャリア教育学会と訳しています。

 

IAEVGは欧州の研究者・専門家等を中心に、

(1)進路指導・職業指導を含むキャリア教育全般、(2)就労支援・就職支援を含むキャリアガイダンス全般、

(3)進路相談・職業相談を含むキャリアカウンセリング全般について、

幅広く情報交換を行う学術団体です。

 

年3回の学術雑誌 International Journal for Educational and Vocational Guidance (IJEVG)を発刊し、

年1~2回の国際大会を開催しています。

 

IAEVGホームページ

http://iaevg.net/iaevg.org